アメリカ駐在員(駐妻、駐夫)がクレジットカードを作成すべき理由と基礎知識

アメリカ駐在

この記事ではアメリカに赴任した人(主に駐在員とその帯同家族を想定。以下駐在員で代表)がアメリカでクレジットカードを作るべき理由と作成に当たっての基本的な知識を紹介します。

アメリカにいる駐在員(駐妻、駐夫)がクレジットカードを作るべき理由

アメリカでは現金決済よりもクレジット決済が多く、アメリカ発行のクレジットカードが必須

日本でもキャッシュレス化が推進され2021年時点でキャッシュレス決済比率が30%を超えました。アメリカでは2016年時点で既に46%でしたので今はもっと高い数字ではないかと思います。中でもクレジットカードの利用率(占有率ではない)は80%となっていて非常に多く使われていることが分かります。

実際、私も渡米前は家計の透明化のため現金で妻と管理していましたが、渡米後の今となっては現金はほとんど触っていません。(渡米してからクレジットが使えなかったのはホテルのランドリー、洗車場、人にその場で渡すチップくらいなものです。)

このように生活の中の決済の多くの場面でクレジットカードが必要になるのですが、日本で作成できるクレジットカードのほとんどは海外決済において手数料がかかります。またアメリカ勤務中はドルでアメリカの銀行に給料が振り込まれると思いますので日本のカード代の支払いも困ることになります。

そういった意味でアメリカで生活するにあたってはアメリカでクレジットカードを発行してアメリカの銀行から代金を支払う必要があると言えます。

アメリカで発行できるクレジットカードはお得

一方でで上で述べたような必然性に加え、もっと積極的な理由もあります。

それがクレジットカードに付帯する還元やサービスなどです。

例えば日本のクレジットカードでは私は楽天カードを主に使用していましたが、作成特典として8,000pt (8,000円相当)の入会ボーナスと決済毎に1%のポイント還元を受けていましたが、これは日本ではかなり良い特典に分類されるものでした。

これが例えば、駐在員に人気のChase Sapphire Preferred カードで説明すると作成特典として60,000pt (600ドル以上相当)がもらえ、かつ還元率もカテゴリーの制約はありますが2~5%のポイント還元が受けられます。

実際には作成にあたり下で説明するような条件があったり、作成後も3か月以内にそのカードで4,000ドル以上の決済が必要といった条件がありますが得られる特典の魅力を霞ませるようなものではありません。

アメリカでクレジットカードを作成するにあたっての基本知識

SSNが必要

アメリカでクレジットカードを作成するにはSNN(ソーシャルセキュリティナンバー)が必要です。日本でいうところのマイナンバーみたいなものです。

簡単には税金や銀行口座の情報を一元管理するためのナンバーでアメリカに赴任された場合は漏れなく申請することになります。逆にいうと旅行者や出張者など一時的な滞在者はこのナンバーが取得できずクレジットカードを作成できません。

一定程度のクレジットスコア(信用度)が必要

SSNに紐づく情報の1つにクレジットスコアと呼ばれるものがあります。日本語的に言えば信用スコアで、アメリカのクレジットカードの使用歴、返済歴などの情報に基づいてクレジット会社とは別の機関がスコアリングします。

クレジットカードを作るのにアメリカのクレジットカードの使用歴が必要ということでひよこ卵ということで一部の例外(アメックスの1枚目:グローバルの履歴を参照してくれる、ANA USA・JAL USA:日本から申請可能)があるということですが、基本的にはクレジットスコア自体が必要となります。

アメリカで作成したクレジットカードを使用していくと自分のSSNと紐づく形で勝手にスコアリングされていく流れです。アプリなどから自分のスコアを確認することができます。

そして作成したいカードによって必要なスコアが異なるのでそのスコアに到達するように履歴を積み上げていく必要があります。

作成頻度、枚数に制限がある

アメリカで発行できるクレジットカードを調べていくと魅力的な特典を得られるものが株多くあることが分かりますが、だからといって自由に好きなだけ作ることができるわけではありません。

上で書いたように必要なスコアに到達していないと申し込んでも審査が通りませんし、正確にはスコア以外の要素(クレジットカードの所持歴など)も考慮されるのでその点も注意が必要です。

さらに、特定のブランドで発行できる最大枚数や作成頻度に制限がありますので事前の確認が不可欠ですし、特典を得るために○か月以内に○ドル以上使わなくてはいけないという条件がありますので作り過ぎても条件をクリアできません。

したがってそういった効率的に特典を得るためには制約条件を把握した上で戦略的にクレジットカードを作成していく必要があると言えます。

>>駐在員(駐妻、駐夫)向けクレジットカード作成戦略

おわりに

この記事ではアメリカ駐在員がアメリカでクレジットカードを作るべき理由と作成に当たっての基本的な知識を紹介しました。関連する情報は私や他の駐在員の方のブログを中心に多く紹介されていますので必要な情報を得て充実した海外生活を過ごす一助としてもらえれば幸いです。

アメリカでクレジットカードを作る理由

1.アメリカでは現金決済よりもクレジット決済が多く、アメリカ発行のクレジットカードが必須
2.アメリカで発行できるクレジットカードはお得

アメリカでクレジットカードを作成するにあたっての基本知識

1.SSNが必要
2.一定程度のクレジットスコア(信用度)が必要
3.作成頻度、枚数に制限がある

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