英語に初めて触れてからTOEIC 920点を取るまでにやったこと全て

TOEIC

この記事では、私が中学校で英語に初めて触れてから、その約20年後にTOEIC LR テストで 920点を取るまでにやったことを思い出せる限り全て書き出します。

TOEICの勉強方法は調べればいくらでも出てきますし、目標スコア別のこうすればいいよというのはそういった記事に任せます。

中学の授業で初めて英語に触れ始めてからの一学習者としての実例を正直に見える化することによって、自分の学習方法を見直すなり動機付けに使ってもらうなりのきっかけになればと思います。

高校~大学受験

大学に入ってからしばらくははあまり英語に触れない期間がありましたが、それでも受験前にやったことが自分の英語の能力の基礎になっていると思いますので紹介します。

高校入学まで:特になし

私は地方で一般的なサラリーマン家庭で育ち、中学校で初めて英語に触れました。

比較的勉強が得意で英語もそれなりでしたが、地方でのほほんと暮らしていただけですので学校のテストに向けた勉強をするのみで特殊なことは一切しませんでした。

言いたいのは、本当に純ドメなんですということだけです。

高校2年:英文ストックの鬼になる

高校に入って2年目ころからは、大学受験を意識した学習になりました。

私が志望していた大学の受験の英語の試験は英文和訳・和文英訳のみという少し特殊なものでした。

高校の先生に言われたか、何かの参考書でみたかもはや失念してしまいましたが、「英作文は英借文」というフレーズを気に入ったことをきっかけに自分の中に英文のストックを始めました。

覚える対象は和田秀樹さんの「受験は要領」(PHP文庫)を参考に鈴木長十さん、伊藤和夫さんの「新・基本英文700選」(駿台文庫)と、高校の授業で使用していた鈴木陽一さんの「DUO 3.0」(アイシーピー)としました。

これらのテキストが得た結果に対して最適だったかどうかは自信がありませんが、どれがいいだろうかとあれこれ悩まずすぐインプットを始めたことが効いたことは間違いありません。まず行動する!

具体的なやり方としては、一日それぞれ10センテンスを覚えると決めて、覚えるまでひたすら唱える。覚えたらそれまでに覚えた英文全てで日本語を見て英文を諳んじるということをひたすら続けました。

時間が取れる高校生だったからできた方法といえばそれまでですが、自分で振り返ってもよくこんなことしたなと思います。

(最終的に、DUOの方は全て頭の中だけで復習ができるまでに仕上げていたので、我ながら脳みそが若いってすごいなと思います。。。)

ただ1つ間違いなく言えるのは、これが自分の語彙力や構文力の基礎になっているということです。

DUO については「10年以上の付き合いになるDUO3.0への愛を語ってみようと思う」で熱く愛を語っていますのでよければそちらも参考にしてください。

高校3年:英文音読の鬼になる

英文ストックと並んで私の英語力の基礎となっているのは英文音読です。

何で見聞きしたか覚えていませんが、音読で10を超える外国語をマスターしたと言われるハインリッヒ・シュリーマンの逸話を知ったことをきっかけに英文音読にもはまりました。

題材は、予備校のテキストと 風早寛 さんの「速読英単語」(Z会)でした。毎日同じ英文を飽きることなく繰り返し繰り返し音読しました。

母に寝言で英語を言っていると指摘されるほどまでにやり込みました。

就職活動中

大学時代にも英語の授業はありましたが、それ以外ではほとんど英語に触れていませんでした。

TOEIC初受験:610点

理系でしたし、高い割合で大学院へ進学する時代でしたが、自分の身の振りを一度考えようと思い大学3回生で就職活動を始めました。

就活をするにあたり、TOEICの受験が必要だろうだけでほとんど対策することなく臨んだ初受験で610点を取りました。

大学の英語の授業以外では本当に全く英語を勉強していなかったため、入試までに積み重ねたものの結果と言えます。

ですので、このくらい(~600点)の点数までは英語の基礎力(TOEICに特化しない文法、語彙、読解)を鍛えるだけで届くと言えると考えています。

2年後のリベンジ:810点

次の受験は大学院での就活前でした。

2回目の受験までにはTOEIC特化の勉強をしました。

具体的には、ニンテンドーDSの「もっとTOEIC(R)テスト DSトレーニング」(IEインスティテュート)というソフトをひたすらやり込みました。定かではありませんが、200時間くらいやったでしょうか。

私はゲームをしない人なので、このソフトをやるためにこの携帯ゲーム機を買ったのを今でも覚えています。

今の時代ならスマホアプリでいいと思います。なぜなら大事なポイントは、間違えた問題を何度も何度も繰り返しやることだからです。

間違えた問題のピックアップの自動化を目的にで電子教材を選ぶのは十分アリだと思います。

実力テスト的なもので仮想スコアが伸びていくのが見えてモチベーション維持に買った面もあると思います。

810点というスコアは就活で効いたか?

記事の目的から外れるので詳細は別で書こうと思いますが、

  • 受験した会社のスコア分布の上位に食い込むスコアなので好印象
  • 海外業務にチャレンジできるかという問いに肯定する場合の裏付けになる
  • 学生時代に勉強も頑張ったのだなという印象を与えられる
  • 面接時の話題になる

などの点で有利に働いたと思います。ただ、このスコアだったから今いる会社に受かったということはないですし、このスコアがなかったら落ちていたということもなかったでしょう。

就職後

新入社員研修でのIPテスト:875点

就職先での昇進要件にTOEICスコアがありました。

スコア的には既に到達している状態でしたが、なぜか入社後以降の受験で必要スコアを取る必要がありましたので、もうひと踏ん張りが要りました。

810点を取ったとき同様、再度ニンテンドーDSを押し入れ(独身寮の古さが伝わる…)から取り出し、1日30分の勉強で1か月ほど備えました。

結果は見出しにある通り875点でしたが、実力として変わった感覚は全くなかった(むしろ下がったと思っていた)ので、IP試験ということもあったので母集団のおかげというのが私の感覚です。

スコアの付け方的に実際はそうではないとは理解しており、あくまで感覚の話です。

数年間の海外業務後:885点

ここも詳細は別記事に譲りますが、英語ができるキャラで配属ガチャにかけられた私は海外関連の業務に割り当てられることになりました。

そこから数年間、メールや電話、電話会議を通していろんな国の方の英語(ネイティブもノンネイティブも含む)に触れ、鍛えられることになりました。

正直なところ初めは苦労しました。

電話会議の前には自分が説明することについては原稿を用意したり、 電話で相手に呆れられながらも何度ももう一度言ってくれとお願いしたこともあります。(正確には完全には過去形ではない)

実力向上につながったポイントは自分もアウトプットするようになったことと、英語が単なるツールと化したということの2点です。

前者は言語習得の理論でよく言われていることなので、感覚に合うと思います。無意識レベルでの浸透度合いが上がります。意識してのインプットとしても受けたメールから使える言い回しを拾ったり、自分が使いたい表現を調べたりでインプットの質が変わります。

後者については、相手の反応を予想しながら自分が英語を書いたりしゃべったりすることや、業務遂行に必要な情報を相手のメールや発言から拾うということをやっていると、英語を使うこと自体に割く脳のメモリ容量が次第に減っていきました。

例えば、文章を読んでいるときの思考で言うと、「どこまでが主語で、動詞のこの意味は~」という英文の理解が先行している状態から、「納期がいついつで~、って必要個数かいてないやんけ!」という意味取得を英語で脳みそがいきなりやってくれる状態になりったような感覚です。

日常で英語を使う場面なんてない!という方には後述する多読をお勧めします。

英語の力が伸びたという感覚を強く持っていたので、実力試しのつもりでテストを受験しました。10点しかスコアが変わらなかったことは意外でしたが、語彙が日常でつかっているレンジとずれているのでここを調整すれば900点はすぐとれるだろうというイメージはつかめました。

仕事の英語で苦労した私がしたこと

上ですでに書いた通り、仕事をする上での英語は苦労しました。

本当に困っていたので、どうにかしたいという想いで色々手を出しましたが、継続できたのは多読と海外ドラマ視聴でした。

多読は住んでいた市の図書館で英文多読のコーナーが設置されたことをきっかけに始めました。

ポイントは英語を英語のまま理解することで、英語をツール化させることです。簡単に言えば、英語を読んでいることを意識から外して内容に没頭するということです。

海外ドラマ視聴での英語の勉強はリスニングスコアの向上に格段に効きました。

TOEIC 920点を取った時点でフレンズを2周視聴していました。

アルクのヒアリングマラソンにもチャレンジして、2カ月ほどで挫折ということもやりました。

TOEICの書籍に取り組む:920点

TOEIC 900点以上を取ることを掲げた私が3か月取り組んだのは、TOEICの語彙に慣れることと最近の傾向に慣れることでした。

教材はTOEIC L&Rテスト990点攻略」(旺文社)TOEIC(R)L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー」(ジャパンタイムズ)です。

どちらも濱崎潤之輔という方の本ですが、たまたまです。

実際に結果も伴いましたし内容は良かったと思いますが、大事なのはきちんと同じテキストを何度も繰り返して自分のものにしたことです。

前者は模試も含めて2周(当然復習込み)、後者は一度書籍に目を通して内容を頭に入れた上でリスニング教材として1.5倍速で200時間ほど繰り返し聞き込みました。

フレンズの視聴も継続しながらこれらをやって、目標であった900点を上回るスコアを無事取得することができました。

おわりに

ちょうど上記のスコアを取ったタイミングで会社からアメリカ駐在の打診を受けたので、TOEICの受験は一旦ここまでにして(帰任後受験させられると思われる)、家族の生活に困らない英語力を身に付けようとしている状態です。

TOEICという切り口での勉強は一区切りつきましたが、英語の子供向けアニメですら絵があるからようやく内容を理解できるという程度で、英語の勉強は本当にまだまだこれからです。

TOEICというテストのスコアで自分の10年単位での英語の学習をまとめてみてみましたが、なんだか灌漑深いものがあります。

おわり

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